一心病院は、2008年より継続的な経営改善に取り組んでいます。1stステップのコスト削減目標は、ほぼ達成しました。現在は、2nd から4thステップの課題解決に向け作業を進めております。
2018年度の活動方針は「情報の共有によるチーム医療の推進」です。2016年度に掲げた3大方針と5つの重点項目について、引き続き取り組んで参ります。
「情報の共有によるチーム医療の推進」
3大方針
5つの重点項目
医療品質の提唱者であるドナベディアン博士(1919-2000)は、医療の質を図る指標として、[ストラクチャー(構造)]、[プロセス(過程)]、[アウトカム(成果)]の3つの要因を提起しました。1つ目の[ストラクチャー]は、施設や設備の充実といったハードの側面に加え、どのような専門性を持った医療スタッフがいて、どのような基準の医療を提供しているのか、といったソフトの充実も評価に含まれます。2つ目の「プロセス」は、スタッフから提供される診断や治療が、理想的な手順で実施されているかを評価します。プロセスの指標は、診療ガイドライン等で推奨されているエビデンスの確立した診療項目を指標として定められます。また、感染対策や安全対策といった業務改善活動も指標として用いられています。3つ目の「アウトカム」は、実際に患者様の病気が治癒したか、あるいは改善したかを測る指標です。
ドナベディアン博士が提唱した3つの指標は、「医療品質」を規定する”外的要因”と位置づけることができるでしょう。一方、院内の雰囲気・居心地の良さ・スタッフがかもしだすもてなしの心は、「医療品質」を規定する”内的要因”に位置づけることができるのではと考えます。一心病院は、「医療品質」の内外の要因の研鑽を日々重ね、患者様の視線に立った品質向上に努めて参りたいと思っています。